グレイマン(“The Gray Man”)

この記事はネタバレを含みます。

ライアン・ゴズリング主演、クリス・エヴァンス、アナ・デ・アルマスやレゲ=ジャン・ペイジ(『ブリジャートン家』シーズン1のサイモン役)も出演しているうえ、ルッソ兄弟が監督とくれば、それはもう、期待値マックスで臨むしかないでしょう。

個人的に思うところがあり、基本的に年に一回、1ヶ月間しかNetflixには加入しないのですが、加入期間中に絶対観たい!と思っていた『グレイマン』。

ルッソ兄弟監督作品といえば、私の中では『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』や『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。
この2作品がMCUの中でも一番好きな私にとっては、ルッソ兄弟監督作品と聞いたら本当に楽しみで。

で、無駄に引っ張っても仕方がないので感想ですが、、、うーん。

面白いことには間違いないんです。
が、設定がありきたりというか。

天涯孤独の犯罪者が秘密組織に拾われて凄腕暗殺者となり、ある依頼を受けたことから組織に命を狙われるようになる。
恩師や協力者の手を借りつつ、過去に心を通わせた少女を守り、敵の凄腕暗殺者を退ける。

めちゃくちゃ雑で申し訳ないのですが、ざっくり言うとこういうストーリーで、そしてこれ、めちゃくちゃよく見ますよね?

これだけ映画やドラマが溢れかえっていたら、どれもどこかで見たようなストーリーになるのは仕方ないと思っていて、それだけで評価を下げるということは決してないのですが、この作品はなんだか物足りなかったです。

Netflixオリジナル作品なのでどうしようもないですが、多分映画館で見ていたらもっと印象が良かったんじゃないかな?とも感じます。

ちなみにタイトルになっているグレイマンは、CIAにスカウトされて減刑とひきかえに暗殺者となった者たちのことのようです。

ライアン・ゴズリングや恩師役のビリー・ボブ・ソーントンは流石の演技。


クリス・エヴァンスはどこかしら漂っている作り物感とか胡散臭さがサイコな役に合っていたけど、もう少し振り切れていたほうが良かったかなー。
でもこれはクリス・エヴァンスがどうこうというより、作品の方向性としてそこまでゴアな描写は入れたくなかったのかもしれません。

レゲ=ジャン・ペイジは、正直言って影が薄かった…。
最初、えっ?もしかしてこの人?でも違うよね?と、確信を持てませんでした。
役どころ的にそんなに前面に出てくる感じではなく、”御大”と呼ばれる真の黒幕から指示を受けて動くだけの、スピード出世をひけらかす小物、な人物像なので、あまり主張が強いのも違うかもしれませんが、それにしても他の出演者に食われ気味だったような…。

GoTにナイメリア・サンド役で出ていたジェシカ・ヘンウィックや、アナ・デ・アルマスは一筋縄でいかない感じがめちゃくちゃ好みでした。

アナ・デ・アルマスは安定の存在感ですが、びっくりしたのがジェシカ・ヘンウィック。
中盤まではレゲ=ジャン・ペイジの役やクリス・エヴァンスの役に振り回されるだけの役かと思っていたのですが、終盤の豹変の仕方がすごい!
女性陣2人の役は、のし上がるためには事実をねじ曲げたり、なんでも利用したりすることを厭わない野心家で、そこが良かった。

続編を作りたそうな雰囲気がありありと出ていましたが、Netflixオリジナルの大型作品ってどれも続編を匂わせつつ実際は全然作られないので、あんまり期待せずに待とうかと思います。笑

続編を制作する企画自体は進行中のようです。
ただ、企画がストップされることも往々にしてあるので、やっぱり期待しすぎずに待つことにします。笑

なんだかんだいって、Netflixオリジナル作品は一定以上の面白さが保証されてますね。大型作品は特に。

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